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私は今、銀さんと桂さんについてきたことを物凄く、後悔している。(これぞ後の祭り)


「だァーから、ウチはそーゆのいらねーんだって!!」


そう苛立ったように声を荒げるのは、とある港に停船されている宇宙船の見張りみたいな天人(曖昧)。
大きな斧のような武器を持って宇宙船の出入り口に立っている巨体の天人に、内心ビクビクしながらも、私は銀さんと桂さんに挟まれて天人と対峙していた。


「つれねーな。俺達も海賊になりてーんだよ〜、連れてってくれよ〜。な? 、ヅラ」
「そーですね」
「ヅラじゃない、キャプテンカツーラだ」


とりあえず、今の私達の身なりを説明しよう。

もう、何と言うか、いかにも『海賊』的な恰好である。
黒を基調とした長いコートに、銀さんは左手にフックを持っていて、髪は全部後ろへ流し、顔にはご丁寧に傷まで書かれている。
桂さんは顔に傷の他に、眼帯まで付けて左目を覆い隠している。

そして、私はというと―――。


(……帰りたい)


2人と同じコートを羽織り、頭にバンダナを巻かれ、顔には傷を書かれ。
おまけに、何故か「スカートなんてよくね?これよくね?」的な銀さん達の雰囲気に流されてしまい、普段は穿きもしない膝上丈のスカートを穿かされてしまっていた。
ちなみに、足元はロングブーツ。


「……銀さん、私泣きたくなってきた」
「我慢しろ。耐え抜くんだ、。……でも可愛いな、その格好」


銀さん顔のニヤケが止まんねーよ、と小声で、ニヤニヤ笑いながら言う銀さんの足をブーツの踵で踏みつけてグリグリ痛めつけてやった。(悲鳴を我慢している銀さんの顔が笑えた)




一体どういった経緯でこうなったのかというと、全ては桂さんが原因である。
私が銀さんと桂さんについて行くことを許されてから、桂さんが、今着ている衣装を手に私と銀さんの元へやってきたのだ。


『……桂さん、何ですかコレ?』
『変装用の衣装だ。こんなこともあろうかと、用意しておいたのだ』
『おいおい、何の衣装だってんだ、こりゃ』
『目には目を歯には歯を、海賊には海賊をだ』
『いや、全然上手くねェし。何そのドヤ顔?殴り飛ばされてェのか』
『というか、乗り込む手段が変装……? 絶対バレる。怪しまれますよコレ』


初めは不満そうに口を尖らせていた銀さんだったが、意外とこういう事が嫌いではないらしく、変装用の衣装に着替えるとその気になってしまった様子で。
私までこうして、衣装を着る羽目になってしまったのだ。




その為今の私に残るのは、後悔と無念と羞恥と、2人に対しての少しの殺意。


「俺達、幼い頃から海賊になるのを夢見てたわんぱく坊主とおてんば娘でさァ。失われた秘宝“ワンパーク”というのを探してんだ! な? 、ヅラ」
「そーですね」
「ヅラじゃない、キャプテンカツーラだ」
「しらねーよ、勝手に探せ」


よくもここまで出鱈目なことがホイホイと口から飛び出るものだな、と内心おかしなことに感心しながら、やる気なさげに銀さんに相槌を打つ。
すると、流石の天人も呆れ気味で、「いい加減にしてくれ」とばかりに適当にあしらい始めた。

まあ、そんなんで退く銀さんじゃないと思いますよ。


「んなこと言うなよ〜。俺、手がフックなんだよ。もう海賊かハンガーになるしかねーんだよ〜」
「……ぷふっ」
「しらねーよ。何にでもなれるさ、お前なら。つーか、隣の子噴き出してんだけど」


ハンガーになるしかないとか……発想が面白すぎだ、銀さん。

思わず噴き出してしまった私を、銀さんは横目に戒めてきた。(ごめんね、でも銀さんが悪い)
銀さんが左手のフックをこれ見よがしに見せつけてくるのに飽き飽きしたのか、天人は巨体を反転させながら私達に向かって言う。


「とにかく帰れ。ウチはそんなに甘いところじゃ―――」


天人が背を向けたのを見計らって、銀さんと桂さんが動き出す。


「!!」


カチャリ、と音を立てて取り出したのは、刀。
それに天人も気付いたようだったが、一足早く銀さんと桂さんの刀の刃が天人の首元に押し当てられた。

抜刀が、速くて見えなった。


「面接ぐらい受けさせてくれよォ」
「ホラ、履歴書もあるぞ」


銀さんが相変わらずのいやらしい笑みを浮かべて、桂さんがいい加減に書き埋めた履歴書を取り出したのを見計らって、私も隠し持っていた物を手に取った。
そして、天人が動けないことを確認した2人が、私に目配せする。


「あ、私はやっぱりいいです―――これから、疲れそうだし」


心の中で「ごめんなさい」と一言謝って、私は手に持っていた物―――銀さんから借りた『洞爺湖』と柄に刻まれた木刀を振り上げ、勢い良く天人の頭に向かって振り下ろした。




ガゴッ!!




「をぶっ!?」


天人は不意打ちで脳天に直撃したその衝撃に耐えられず、そのまま奇声を発して地に伏せてしまった。

……ごめんなさい、天人さん。
銀さんと桂さんが「手加減するな。撲殺するつもりでやれ」って言うから、思わず……。

私が申し訳なさげに、倒れ伏した天人に心の中で謝罪していると、銀さんと桂さんは刀を鞘に戻して私を振り返った。
2人とも、顔がやけに歪んでいる。


、やるじゃーん」
「……どうも」
「いい腕だな。銀時の店で働かせておくのは勿体無いくらいだ」


褒められても、あまり嬉しくなかった。

銀さんと桂さんが腰に真剣をぶら下げているのを見習って、私も木刀を腰に差し込む。
木刀は重くてあまり好きではないのだが、色々と事情があって真剣を持つことはお断りしたので仕方ない。

宇宙船の中に入った私達は、そこから二手に分かれた。
銀さんは、新八君と神楽ちゃんの救出。
桂さんは、目的である“転生郷”を探して爆破するという。

私がどうしようか迷っていると、銀さんは私を桂さんに任せて、1人だけ宇宙船の奥へと走り去ってしまった。


「もー……銀さんの馬鹿」
「仕方あるまい。奴もが心配なんだ」


これじゃ今までと、さして変わらないじゃないか。

そう思った私だったが、桂さんに言い包められ、そしてここまで連れて来てもらえたことを考えると少しは進歩したように思えたので、一人納得した。


「とりあえず、積み込まれているはずの“転生郷”を探すぞ、
「はーい」


桂さんの後について“転生郷”らしきものを探し回っていると、外が少し騒がしくなってきた。
それを気にしながらも宇宙船の中を歩くと、腕に抱えられる程度の大きさの木箱が大量に積まれている一室を見つける。


「桂さん!」
「! ―――……おお、見つけたか」


桂さんもそれに気付き、木箱の山へと歩み寄って蓋をこじ開けると、中には―――あの、淡い色の粉。
私と桂さんは互いに顔を見合わせると、コクリと頷いた。


、俺は今から時限式の爆弾を何箇所かに設置して、ここを爆破する。お前はそこの出入口から外に避難していてくれ。俺も、爆弾を取り付けた後に追いかける」
「あ、はい、分かりました」


爆弾なんて物騒だな、などと思いながら、言われた通り出入口から外に出た。
そこは宇宙船の上で、甲板の方がやけに騒がしい。


「―――もしかして……」


手すりに手を掛けて甲板を見下ろすと、そこには紛れもなく、いつもの天然パーマな銀さんの姿があった。
周りには数えきれないほどの天人の姿があったが、その中には新八君と神楽ちゃんの姿もあって、私は2人の無事な姿を見た瞬間、心の底から安堵する。


「こんにちは、坂田銀時です。キャプテン志望してます。趣味は糖分摂取。特技は目ェ開けたまま寝れることです」


どんな特技だ、と変なところで内心ツッコんでみる私。
相変わらずやる気なさげな声と顔だったが、銀さんの後ろにいる神楽ちゃんも、少し離れた場所に座り込んでいる新八君も、嬉しそうに笑っていた。

……そういえば、新八君、眼鏡がない。(どーでもいい)



「! 桂さん、終わりですか?」
「ああ。……少しここを離れるぞ」


そうこうしているうちに、桂さんが出入口から姿を現した。

きっと、爆弾はしっかりとセットされたのだろう。
普段ならば「爆弾なんて危ないものをセットするなんて」と考えてしまうものだが、麻薬を消し去る為だけだというのなら、何も反対する理由はない。




ドドン!!




桂さんに手を取られながらその場を離れた途端、けたたましい爆発音が耳に届いた。
爆発の衝撃で船体が揺れ、開け放たれた窓からは真っ黒な煙が立ち上がっている。


「転生郷が!!」


辺りはもう、大騒ぎだ。

そうこうしていると、桂さんが立ち止まって、甲板にいる銀さんへ向かって叫ぶ。


「銀時! 俺の用は終わったぞ―――……、ここから飛び降りる。しっかり掴まれ」
「…………ぅええェ!?」
「降りたらすぐにあの2人を助けに行ってやれ」


桂さんは小声でそう言うと、片手に丸い機械―――恐らく爆弾であろうものを2つ持ち、呆然としている私の腰にもう一方の腕を回してきた。

ちょっ、待って、無理!
飛び降りるとか無理です!

そんな、内心穏やかではない私を無視して、桂さんは片足を前に出し、身を乗り出す。


「後はお前の番だ、銀時。好きに暴れるがいい。邪魔する奴は俺が除こう」

「てめェは……桂!!」
「何だァ? あの女は」


桂さんが身を乗り出したのを見て、すぐ下にいた眼鏡をかけた天人―――多分、リーダー的な人が叫んだ(しかも私のことまで気付かれている)。
それに触発され、周りの天人達も騒ぎ出す。


「違〜〜〜う!!」
「え、ちょっ……待って、桂さん!」


ふと、桂さんが叫びながら私の腰を引き寄せ、グッと私の身体を小脇に抱えた。
飛び降りる気満々な彼は、叫びながら地を蹴る。


「俺はキャプテンカツーラだァァァ!!」


どうでもいいんですけど、そんなことォ!!

爆弾を天人に投げつけながら、桂さんはその場から私を抱えて飛び下りた。
下の甲板に足をつけた時には、周りは煙だらけで視界が悪い。


「行け、!」
「!!」


いつの間にか下されていた私は、桂さんのその声に我に返って、新八君と神楽ちゃんを助ける為、その場から走り出す。
私の存在に気付いていない天人達は桂さんに夢中で、わーわーと声を上げながら桂さんへ向かって行った。


「―――……ん? 何だ? 人間の娘が混じって……ぶへッ!!」


私はそんな天人達の間を潜り抜け(たまに目の前の背中を蹴り飛ばし)、やっとこさ煙の中から抜け出した。


「―――神楽ちゃん! 新八君!」
「! ー!!」
ちゃん!? 何でこんなとこに……!」


宇宙船の縁に出来るだけ沿って走った為か、神楽ちゃんと新八君の姿はすぐに見えた。
2人とも手を固定されていて身動きが取り辛そうではあったが、大した怪我はなさそうで安心する。


「銀さんに無理矢理お願いしてついて来たの。……良かった、無事で」
ー、私頭グラグラするヨ」
「え? ……はは、じゃあ、帰ったらちゃんと休まないとね」


呑気な神楽ちゃんの声に笑って返すと、私は銀さんへと目を向けた。
銀さんは鞘から刀を抜き、さっき見たリーダー天人(命名)と対峙している。


「いいか……てめーらが宇宙のどこで何しよーとかまわねェ」


不思議だった。
こんな喧噪の激しい中、銀さんの声だけは何故か、自然と私の耳に届いてくる。


「だが、俺のこの剣、こいつが届く範囲は―――俺の国だ」


私と神楽ちゃん、新八君から見えるのは、銀さんの背中。


「無粋に入ってきて俺のもんに触れる奴ァ……将軍だろーが、宇宙海賊だろーが、隕石だろーが」


刀を構え、空気が変わる銀さん。
その姿は、いつもの飄々とした銀さんのそれとは違って。


「―――ブッた斬る!!」


ただ。
ただ、真っ直ぐで。
すごく。
すごく、格好いいと、思った。

ドサリと倒れたのは、天人。
私は周りの喧騒も聞こえなくなるほど、目の前の出来事に目を奪われてしまっていた。






すっかり、辺りは橙色に染まっている。
騒ぎに乗じて宇宙船から何とか脱出してきた私と銀さん達は、港に並ぶコンテナの陰にいた。


「アー、駄目ッスね。ホント、フラフラして歩けない」
「日ぃ浴びすぎてクラクラするヨ。おんぶ」


ゆらゆらと橙色に揺れる波を眺めていた私は、甘えたような声を出す神楽ちゃん達に顔を向けて小さく笑った。


「何甘えてんだ、腐れガキ共! 誰が一番疲れてっか分かってんのか!」
ちゃん」
ネ」
「え……いや、あの、確かにも頑張ってたけど……二日酔いの上に体中ボロボロでも頑張ったんだよ、銀さん!」
「僕らなんて、少しとは言えヤバイ薬嗅がされたんですからね!」


何故か私を引き合いに出されて一瞬怯んだ銀さんだったが、むきになってそのまま怒鳴るように2人へ叫ぶ

というか、二日酔いは自業自得だよね、銀さん。

私がそんなことを思っていると、不意に手首を掴まれて、そのまま私を引きずるようにして銀さんが歩き始めた。


「つきあってらんねー。俺、先帰るからな。行くぞー、ー」
「ちょっ、銀さん? 新八君と神楽ちゃんがまだ……」
「いーっていーって。ほっとけって」


そう言って、暫くそのまま私の手を掴んで歩いていた銀さん。
しかし、新八君と神楽ちゃんが全くあの場から動こうとしないことに気が付くと、顔に青筋を浮かべて、ピタリと立ち止める。
それを横目に見て、私はクスクス笑いを零した。


「……笑ってんじゃねェよ」
「だ、だってっ……銀さん、不器用すぎ」
「…………あー、くそッ!」


銀さんはバツが悪そうな表情で口を尖らせた後、ガシガシと頭を掻いてから、勢い良く新八君と神楽ちゃんへ振り返った。
そして、自暴自棄になって叫ぶ。


「いい加減にしろよコラァァァ!! 上等だ、おんぶでも何でもしたらァ!」


銀さんがそう叫ぶと、さっきまでの脱力した姿が嘘のように、2人がこちらに向かって猛然と走り寄ってきた。
銀さんは更に声を荒げて、「元気爆発じゃねーか」と怒鳴る。

新八君が銀さんの背中に飛び乗り、銀さんは私の手を離してから神楽ちゃんを右脇に抱えるように持つ。
それが何だか少し羨ましかったりするのは内緒だ。


「銀ちゃん、私ラーメン食べたくなってきたヨ」
「僕、寿司でいいですよ」
「あ、いいなァ。私もたまには焼肉とか食べたいなー」
「バカヤロー。誕生日以外にそんなもん食えると思うなよ!!」


神楽ちゃんと新八君に便乗して、有り得ないことをせがんでみたりする私。
ふと、隣から銀さんの顔を見上げると、少し不服そうにしながらも満更でもない様子で。


「―――……ったく、重てーな、チクショッ」


その重さがないともう歩けないことは、私の胸の内に秘めておいた。


「……あ、そうだ」


何やらグチグチ言い合っている3人に気を取られていたが、私はふとあることを思い出して立ち止まった。
銀さん達は口喧嘩に夢中で、私が立ち止まったことにまだ気付いていない。
私はここぞとばかりに踵を返して、さっきの場所まで駆けて戻る。

コンテナの上には、眼帯を外した桂さんが、どこか満足げな表情で腰を下していた。


「桂さん桂さん」
「! ……何だ、。戻ってきたのか?」


下から見上げるようにして上にいる桂さんに声をかけると、桂さんはそのままの状態で私を見下ろした。


「はい。あ、でもちゃんと帰ります。桂さんにお礼言うの、忘れてたから」
「礼? そんなもの、俺にしなくてもいい」
「いえいえ、そう言うわけにはいきません!」


私は着込んでいるコートの袖で、顔に書き込まれた傷を擦り消してから、また桂さんを見上げる。


「本当に、ありがとうございました」
「……?」
「桂さんがいなかったら、私1人ではあの3人を助けてあげられなかっただろーし……―――私は、ずっと迷ったままだった」


そう。
ずっとこのまま、悔み続けるだけだったはずだ。
そして、あの瞬間も、銀さんに断られるだけで終わっていたはず。


「だから、あの3人の分も。……ありがとうございます」
「……いや、いいんだ。俺も、と会えて良かった」
「!」
「その衣装は餞別だ。返さなくてもいいぞ」
「……へ? あ、はい」


美形の人にそう言われると、返って恥ずかしい。
私が少し顔を熱くしていると、ようやく私がいないことに気付いたらしい銀さん達3人が、遠くから私を呼んでいた。


「呼んでるぞ。早く行け」
「はい。……じゃあ、桂さん」


私は桂さんに背を向けると、肩越しに振り返って桂さんに向けて言う。




「また、一緒にお茶飲みましょうね」




最後にペコリと首だけでお辞儀をして、私はその場から走り出した。


「……全く、銀時の奴、随分とまた―――厄介な“荷物”を抱え込んでしまったようだな」


1人になった桂さんが、困ったように笑ってそう呟いていたのを、私は知らない。






その日の万事屋―――。


「それにしても何ですか、銀さん。その格好」
「んー? これァ、ほら、アレだ……海賊」
「銀さんのは海賊らしいっちゃらしいですけど……ちゃんの格好は……」
「かーわいいだろー? 銀さんコーディネート」
「何考えてるアルか、銀ちゃん! あんな格好、みたいなカワイコちゃんにさせたら、男が群がってくるヨ!」
「いや、そう言う問題? (確かに、あの格好は反則かもしれないけど……)」
「だって、今にも銀ちゃんがを食べようとしているヨ! 目がいやらしいネ!」
「うっせーなァ。普段見慣れねェから目がどーしても生足にいっちまうんだよ。男の性よ、性(これからもコーディネートさせてもらおっかなァ、銀さん)」


「…………何の話してるの? 銀さん」


「そりゃあ、の脚の露出について―――……あ」
「定春ー、今日のご飯は『銀髪の侍』踊り食いだよー」
「ワンッ!(ガブッ)」
「ぎぃやあああァァァァ!!」
「思う存分食べていいからね、定春」


心配せずとも、すっかり万事屋に馴染み始めたであった。


「さて、夕飯作ろー」
、私オムライス食べたいアル!」
「材料があればねェ」
「……定春が完璧に手懐けられてる……(気を付けよう……)」








一直線に、繋がる。

(今までよりも、更に強く)









アトガキ。


*一騒動の終着と、ヒロインの成長。

*結構あっさり終わってしまいました、春雨編。
 私的には、ヒロインも成長してこれから活躍していくためのスタートとして書けて、よかったと思ってます。
 銀さんに振り回されるごとに強くなるヒロインが、逞しい。


*章タイトル『START LINE』→→意:スタートライン。始まり。ヒロインの成長の始まりであったり、周囲の人間の想いの始まりであったり。




*2010年10月30日 加筆修正・再UP。