日常急カーブ!    00

春の風が、心地良く窓から流れ込む正午。

青春学園へ編入してきて、5ヶ月を過ぎたある日。
それは、私がいつものように教室で友人と共に昼食を楽しんでいた時に、やって来た。




「―――




厚焼き卵(今日の自信作)を口の中に放り込んだ瞬間、背後―――というよりは、遥か頭上からかけられた、低い男の声。
口一杯に入れた卵を懸命に咀嚼する私の耳に、クラスメイトの女子達の色めいた囁きが聴こえるのは、気のせいだろうか(気のせいだと信じよう)。

向い側に座っている友人の何とも言えない表情が気になるが、私はゆっくりと、声の主が立っているだろう背後に振り返る。

そこには。


「相変わらず、気の抜けた顔をしてるな」
「……」


ここ青春学園(通称・青学)にやって来てからの約5ヶ月間、「出来るだけ学校では顔を合わせたくないな」と思っていた人物が、平静と仁王立ちしていた。
人の顔付きに文句をつけてくるその人物に、私も「相変わらず分厚い眼鏡かけてるね」と返してやろうかと思ったが、生憎相手が“先輩”という地位にいる為、断念する。

ゴクリ、と喉を鳴らして卵を飲み下す。
教室が少し騒がしくなったことと、目の前の友人の表情―――何となく、理由が分かった。


「食事中すまないが、少し急用でな」


自分を見上げたまま言葉を発しない私を大して気にかけることもなく、その長身眼鏡男―――乾 貞治は言葉を続けた。

久々に会ったけど、随分でかくなったな……色々と。


「あまり2年の教室に長居するのも迷惑だろうから、用件だけ言うぞ。食べながらでいいから聞いてくれ」


3年である貴方が、2年で、しかも編入してきたばかりの私に親しげに話しかけている時点で、そんな気遣いは無駄に終わっています。

そうは思っているのだが、やはり口には出さず。
私は彼のお言葉に甘えて、弁当箱を手に抱え、おかずを口に運びながら頷いた。


彼の真意など、知る由もなく。




「―――男子テニス部のマネージャーをしないか?」




「…………はあ?」


幼馴染みである彼との、久々に交わした会話での第一声だった。

あまりに突拍子のない、脈絡も何もないその言葉に驚き、手に持っていた弁当箱を床に落とす。
まだおかずが半分ほど残っていた無残なそれを、友人が「あーあ…」と呟きながら見降ろしていたが、私は構いもせずに彼を見上げることしか出来なかった。


「詳しいことは今日の放課後、うちの部活の部長と一緒に説明する」
「……え? ちょっと待って……へ? 言ってる意味がよく…」
「マネージャーだよ。……まあ、放課後になれば分かる」


混乱する私を余所に、彼はどこからともなくノートを取り出し、ペラペラと捲りながら続ける。


「確かこのクラスには桃城がいるだろう? 放課後、桃城と一緒に男子テニス部の部室まで来い。桃城には俺から頼んでおこう」


人の話も聞かずに、何勝手に話を進めてるんだ。

そう言ってやろうとする前に、眼鏡をキラリと光らせて。
彼は「じゃあ、放課後に」とだけ残し、さっさと教室を後にした。


「……」
……ドンマイ」


哀れむような友人の視線と言葉に、床に転がっている弁当の残骸を見つめながら泣きそうになった。

そんな私が、この後すぐクラスメイト達から怒涛の質問攻め(主に彼との関係について)にあったことは、言うまでもない。








「―――よし、今日はここまでだ。SHR無しで、今日はこのまま終わりにしていいぞー」


何故、「放課後など来なければいい」と心底願っている時に限って、時間の流れが早いのか。
それは私の精神的な問題ではあるのだが、よりにもよって今日の6時限目は担任の担当教科。

特に連絡事項がないのか、SHRどころか終わりの挨拶さえ端折って教室から立ち去っていく担任の背中を、私はザワザワと騒がしくなり始めた教室の中で、恨めしげに睨み付けてやった。

くそっ、鼻歌なんか歌って出ていったよ、あの担任。


ー、そんなに睨み付けてもアンタの気持ちは届かないわよー」
「……美都」


そんな私の背中をポンポンと叩きながら声をかけてきたのは、ここ青学に編入してきた初日に、初めて出来た友人―――池内美都。
なにかと一緒に過ごす彼女は、昼食も共にしていたため、“例の会話”を目の前で目撃している。
みつ、という、何とも甘そうな可愛らしい名前に加えての美しい容姿とは裏腹に、とても“素敵な”性格をしていらっしゃる方だ。


「それより、凄いわねアンタ。昼休みの乾先輩訪問で、一気に有名人よ」
「……全然嬉しくない」
「恨むなら、教室に来るなりアンタの名前を呼び捨てにした乾先輩を恨みなさい」


ケラケラと愉快そうに笑いながら、私の机に浅く腰掛けて何故か頭を撫でてくる美都。
人事だと思って楽しんでいるように見えるが、彼女は彼女なりに私を気遣ってくれているようだ。

―――多分。(自信無し)

とにかく、昼休みのあの忌々しい出来事のおかげで、私はすっかり時の人(大袈裟かな)になり始めていた。
動物園にいるライオンや象の気持ちがよく分かった。
2学年の生徒達は、何やら珍しいものでも見るかのように私のクラスを覗き込み、昼から3時間も経っていないはずなのに、何故か他学年の生徒まで私のことを見世物にする始末。

その理由はただ1つ。

昼休みに私の元を訪れた人物が―――“天下の青学男子テニス部レギュラーの1人”という、有名人であること。


「で? 例の話は受けるわけ?」
「……」




『男子テニス部のマネージャーをしないか?』




美都の言葉に、昼休みの出来事が頭の中に浮かび上がる。
私はそれに、ただ溜め息を零した。


「……さあ、どうかな」


そう呟いた後、無意識に自分の左腕に視線を落とした。
そして、また喉の奥から重い溜め息を零しそうになった、その時。


「―――なあ、って、お前でいいんだよな?」
「…………はい?」


突然後ろから名を呼ばれ、情けない声を上げて振り返る。
そこには、テニスバックを肩にかけて、小首を傾げながら私を見下ろす髪を逆立てた男子生徒。

……何だか、今日はよく背後に立たれるな、私。

椅子に腰掛けたまま振り返って見上げてくる私を真っ向から見下ろす彼に、何だか嫌な予感がしてならない(だって、あからさまにテニスバック持ってるし)。

口元が、思わず引き攣った。


「桃城君じゃない」
「おー、池内」


私の目の前に立つ彼に、美都が怪訝そうに声を上げた。
そして、彼女の口から飛び出した、彼の名字らしい単語に、ピタリと動きを止める。


『放課後、桃城と一緒に―――』


ももしろ……桃、城?

編入してきて5ヶ月の上、進級してこのクラスになったのも2ヶ月程。
しかも関わりあいのない人間の名前は覚えない性質である私にとって、その名字は記憶にないもののはずなのだが。

聞き覚えのある、名字。


「俺さー、なんか乾先輩に頼まれちまってよ。『を連れて部活に来い』って」


何でかなー、と困ったように笑う彼。
その笑顔は何だか、親近感と安心感すら抱いてしまうくらいの爽やかさだが、今の私にはそれすら上回る感情が、胸の中で渦巻いている。

そんな彼―――桃城君とやらに、私ではなく美都が楽しげに答える。


「それなら心当たりあるわよ。ね、!」
「……」


ゆっくりと美都を振り返ってみると、案の定愉快そうに顔を歪めてニヤニヤしていて。
それが何だか気に喰わなくて睨み付けてやれば、「かーわいいー」と頭を撫で付けられた(何でだ)。


「じゃあ桃城君、この子よろしくね? 私もう部活行かないと〜」
「え、ちょっ……美都!?」


ガタッ、と大きな音を立てて私の机から飛び降りながら、突然美都が立ち上がって桃城君に言う。
私はその言葉に慌てて椅子から立ち上がったが、美都は自分の鞄を掴むと、「じゃ、頑張ってね、」と語尾にハートが付きそうな程明るい声で言い退け、颯爽と教室から飛び出していった。

……スキップしていたような気がするのは、私の錯覚だろうか。


「……」
「……?」


教室に取り残された私は、とりあえず椅子を押ししまって、きちんと立ち上がる。
クルリと身体を反転させて桃城君を見上げると、彼は不思議そうに首を傾げた後、ヘラリと笑った。


「そういや、話すの初めてだよな?」
「え? ……あ、うん」
「編入生らしいもんな、お前。1年の終わりくれーに来たんだろ? ……あ、俺、桃城武。よろしく!」

 
何だか、よく喋る人だな…。

相槌を打ち返すことで精一杯な私に、彼は自分の名を告げて手を差し出してきた。
所謂、握手というやつだ。

人懐っこい印象を受ける彼に、「きっとクラスでも人気者なんだろうな」と感じながら、私はおずおずと彼の差し出された手を握り返した。


です。よろしく、桃城君」
「んな堅苦しい呼び方すんなって。桃でいいよ、桃で」
「……よろしく、桃、君」


私が少し躊躇いがちに呟くと、彼は嬉しそうにニカッと笑って「おう!」と返してくれた。
爽やかなスポーツ少年、という感じだ。


「よし! じゃあ部室行くか!」
「……え?」


何だかのほほんとした空気に和まされてしまってすっかり忘れていたが、彼の言葉でハッと我に返る。

そうだ。
この人は―――“アイツ”(失礼だけど今はどうでもいい)の刺客だった……!

顔には出ていないだろうが、頭の中でアワアワし始める私。
とりあえず、やんわりと繋がっていた手を離して、目の前の桃君に悟られないように、逃走態勢へ入る。


「『え?』って……乾先輩と知り合いなんだろ?」
「いえいえ! 全く知らない、あんな逆光眼鏡。昼休みに初めて見たよ、あんな逆光眼鏡。誰だろうね、あの逆光眼鏡!」
「何で眼鏡だけ強調すんだよ」


ガサガサと帰宅準備を始める私に、不可思議そうに訊ねてくる桃君。
私がそんな桃君の疑問に即答すると、何が面白いのか、ハハハ、と彼は笑った。


「面白ェ奴だなー、お前」
「(何で笑われなきゃいかんのだ)と、とにかく。私知らないんで……。あの、その乾先輩とやらには『人違いではないでしょうか』とお伝え願えますか、桃君」


未だに可笑しそうに笑っている桃君にまくしたてる様な早口で言うと、私は慌てて鞄を抱えた。
そして、ペコリと桃君に向かって頭を下げてから、せかせかと教室の出入口まで歩いていく。


「あ、おい! ちょっと待てって!」


すると、後ろから慌てた桃君の声が追ってくる。
しかし、そんなことを言われて止まる私でもなく、出入口へ向ける足を速めた。


を連れていかねーと、俺が乾先輩に怒られちまうんだって! 頼むよ!」
「……ごめん、桃君。諦めて」
!」


あと一歩で教室を出る、という所で腕を掴まれてしまった私は、必死の形相で叫ぶ桃君を振り返って、無情の言葉をかける。
桃君は何がそんなに恐ろしいのか、先程までの爽やかな笑顔と反して顔を真っ青にしている。

あの人……桃君に何したんだ。(何かトラウマ的な顔色だよコレ)

縋るように私の腕を掴んでくる桃君だが、見下されているせいかこっちまで顔が引き攣ってくる。
そんな押し問答を続ける私達を、まだ教室に残っていたクラスメイト達や廊下を歩く生徒が怪訝そうに見つめていた。


「ホントごめん。えーっと……そう、私今日大切な用事があるような気がするから、早く帰んなきゃ…」
「嘘つくな! 『気がする』って何だよ!」
「うぅ〜……」


ぎゅうっ、と結構な力で二の腕辺りを掴まれて逃れられない上に、苦し紛れに発した嘘も通じない。
とりあえず、足だけは外へ外へと移動する為に踏ん張っているのだが、やはり男と女。

めちゃくちゃ力が強いんです、彼(ピクリとも動けないんですが)。


「も、桃君、お願いだから離してー……っ!」
「だから駄目だって! ……ったくよー…」


教室の前方出入口で押したり引いたりを続けている私達は、とても注目を集めていた。
いい加減恥ずかしくなったり悲しくなったりで、桃君から離れることだけを考えていると、不意に桃君が溜め息を零す。

やっと諦めてくれたのかと小さく安堵する私の腕を、ふと手放す桃君。
ここぞとばかりに鞄を抱え直して走り去ってやろうと、その場で踵を返しかけた、その時だった。


「しょーがねーなァ、しょーがねーよ……なっ!」
「―――……へ?」


突然、目にも留らぬ速さで、解放されたはずの腕とは反対の手首を掴まれて、グイッ、と引き寄せられたかと思うと、身体に不自然な浮遊感。

ひょい。
ポスッ。

そんな効果音がぴったりな動作で、私は何かに抱えられた。




いや、桃君に―――担がれたのだ。




「……ちょっ……!!」


何してんだ、君!

あまりに突然の出来事に驚いてしまって、上手く声が出ない。
しかも、米俵のように桃君の肩に担がれてしまっている為か、腹部が圧迫されて苦しい。

ほぼ初対面の人間を何の前触れもなく担ぎ上げた上に、平気で腰に腕を回す彼の神経が分からない。

まあ、この人に限って下心とかは皆無なんだろうけど…。

そんな私を無視して、桃君は私が驚いた拍子に落としてしまった鞄を手に取り、平然と教室からスタスタ歩き出していく。


「桃く……ッ、ちょっと、下して!」
「無理。乾先輩に『口で言っても言うことを聞かない確立95%だから、そういう時は抱えてでも連れて来い』って言われてんだよ」
「はあ!?」


先読みしてたのか、アイツ……!(忌々しい!)
しかも、きっと「俺が許すから抱えて持ってこい」とか、勝手なこと言いやがったんだっ!

思わず声を荒げると、桃君に「うるせーよ」と怒られた。

そんな桃君は、人間1人を肩に担ぎ上げたまま、自分の鞄とテニスバックと私の鞄を持って、何喰わぬ顔で廊下を進んでいく。
廊下にいる生徒達はそんな私達を見て、指差してコソコソと何かを話したり、何故か笑っていたり、キャーキャー騒いでいたり(主に女子生徒)。

は、恥ずかしいっ……!!


「……も、桃君、お願いだから下して…」
「ダーメだって。下ろしたら逃げんだろ? 『一度逃がしたら最後だ』とも乾先輩言ってたし」
「……」


最早赤面するのも面倒だ。
というか、どれだけ私のことお見通しなんだ、あの眼鏡男は(怖すぎる)。

桃君は使命を全う出来ることが余程嬉しいのか、先程の真っ青な顔色とは打って変わって、チラリと見える横顔は笑顔で。
私はもう、潔く諦めることにした。(もがくだけ無駄だ)


「……私、重くない?」
「全然。お前ちゃんと飯喰ってっか?」
「人並みには……。君の腕力が異常なのではないかと…」
「そーか?」


とりあえず、私などを担ぐ羽目になってしまった桃君に一言「ごめんね」と謝ると、彼はニカッと笑って「大丈夫。まだ持てる」と返してくれた(『まだ持てる』…?)。

私を抱えたまま、桃君は階段へと差しかかっていた。
本当に桃君自身が危ないので、せめて階段くらいは私を下すべきだと思っていた私の考えを余所に、桃君は何の躊躇もなく階段を下りていく。

やっぱりスポーツをやってる人は違うなー…。

中学生の割にはガッシリとした、男の体格を持つ桃君。
そんな桃君に大人しく担がれたままでいた私の視界に、不意に、見知った人物の姿が飛び込んできた。


「……」
「―――? ……!?」


階段を下りていく桃君の後ろを、同じように降りてくるその人物。
肩に担がれている私は必然的に桃君の後ろを視界に入れている訳で、その人物をジーッと見つめていると、鋭い瞳が私を捉え―――見開かれた。


「お前っ……か!?」


男に担がれた私の姿を見たその人物は、編入したての時にクラスが同じだった目付きの悪い男子生徒―――海堂薫。
ひどく驚いた表情で階段の途中で立ち止まる彼に、気付いたらしい桃君が踊り場で足を停めた。


「……何で担がれてんだ、…―――って、桃城?」
「ん? ……おぉ! よう、マムシぃ!!」


呆れたように言う彼と顔を合わせようと、グンッ、と無遠慮に振り返った桃君のおかげで、身体に妙な遠心力がかかって気持ちが悪くなる。

そんなことは置いておくとして。

どうやら顔見知り(?)らしい彼ら。
桃君が振り返ったことで視界が変わってしまった為、私は窮屈な中で無理矢理身体を捻って、後ろを振り返る。


「マムシって呼ぶんじゃねぇ!! ……何してやがんだ、お前ら」
「俺はを連れて来いって乾先輩に頼まれたんだよ。ほら、俺コイツと同じクラスだから」
「……だからって、担ぐ必要あるのか?」


何か廊下が騒がしいと思ったら、お前らが原因か。

そんな顔付きで私と桃君を見る彼。
私は桃君と彼を交互に見やると、小さく遠慮がちに口を開いた。


「……もしかして、2人とも知り合いなの?」
「知り合いっつーか…」
「同じテニス部だぜ? 俺達」
「…………うそ!?」


やたらと親しげな2人を不思議に思って何となく訊ねてみた私に返ってきた言葉に、本日何度目かの驚愕の声を上げる。
桃君は先程知ったからいいとして、私はもう1人に顔を向けて言う。


「テニス部だったなんて……聞いてないよ、薫ちゃん」
「『薫ちゃん』!?」
「ばっ……! ッ、そうやって呼ぶなっつったろーが!!」


私の言葉に、思い思いのリアクションで応える2人。
桃君は私の口から出た『薫ちゃん』が予想外だったのか、勢いよく私の顔を見る。
呼ばれた張本人は顔を微かに赤くして怒っていたが、とりあえず無視。(酷い)


、お前海堂とそんなに仲良かったのか?」
「んー……編入したての頃に同じクラスで、席が隣だったから……色々お世話になったんだよ」
「……フシュゥゥゥ…」
「へぇー、マムシが女の世話ねぇ…」


何がそんなに面白いのか、ニヤニヤしたまま薫ちゃんを意地悪い目で見る桃君。
薫ちゃんは薫ちゃんで顔を真っ赤にしたまま桃君を睨み付け(めっちゃ怖い)、そのまま怒鳴り散らす。


思わぬ人物との合流で足止めを食らったものの、私と、相変わらず私を担ぐ桃君と、そんな彼と怒鳴り合っている薫ちゃんの3人は男子テニス部の部室へと向かうのだった。








全てが、変動し始める。

(逆光眼鏡な幼馴染は、姑息な策士)










アトガキ。

*手始めはヒロインと同じ2年生コンビからの登場です。海堂と桃城、どっちと同じクラスにしようか迷いに迷った結果、ヒロインは桃城と同じクラス。
 でも、海堂とは1年の時に同じクラスで中々の仲良しさんという、美味しい設定にしてみました(笑)しかも乾と幼馴染……何でもアリです。
 どうでもいい余談ですが、ヒロインがクラスの人気者・桃城を知らなかったのは、いつもボーッとしている上にあまり周囲を気にかけていないからです(爆)うちの子はそういう脱力系。
 3、4話くらいで青学レギュラー全員出せたらいいなー、なんて思ってます。




*20010年5月25日 加筆修正・再UP。